喘息を患っている方で、くしゃみについてよく注目されますが、実際にその症状が喘息にあるのかというと実はありません。また、発作の症状かと聞かれるとそうではありません。しかしながら、事実として喘息の方はとてもくしゃみが出やすかったりということはあります。それはなぜなのかなどについて今回は解説してみたいと思います。また、実際にくしゃみが原因で喘息が誘発されることもあるのでそのときどのように対処していけばいいのかといったことも喘息の方に向けて紹介します。
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喘息の症状にくしゃみがない理由
喘息の症状としては息苦しかったり、痰が絡んだり、咳が出るといった以外の発作症状はありません。しかし、くしゃみはなぜ出るのかというとそれは、空気中のほこりや自分の髪の毛、敏感な方ならば自分の頭皮から出たごく微量のフケに反応することもあります。また、時期によっては菌などが鼻に入る可能性があるために、それによってくしゃみが引き起こされることもあります。また、喘息以外のアレルギー反応がある方は、くしゃみによって喘息発作が出ることもあります。喘息の方でくしゃみがよく出るのは、アレルギー体質であり、上記の説明の他に花粉症など実は隠れている可能性もあります。程度は喘息ほど酷くはないのでとても気づきにくいものですが、頻繁に鼻水やくしゃみが出るといった場合はこれを疑いましょう。もし、くしゃみがつらいというのであればこれも病院で一緒に治療するようにした方が良いです。ちなみに、喘息の方でこれらの症状に悩んでいる方は全体の数の7割と半分以上です。普段から喘息の症状が目立ちすぎている為に気づかないケースがほとんどです。
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くしゃみによって喘息が誘発されることもある
これは喘息ではない方に説明しても難しいことですが、喘息患者のあるあるな話としてくしゃみによって喘息が誘発されてしまうことがあります。鼻や気管支は一緒に繋がっているので油断してくしゃみをしてしまうと、普段落ち着いていた気管支が一気に炎症を起して発作につながってしまうこともあります。実際の対処法として、気管支を使ってくしゃみをするのではなく鼻から気管支に影響を与えないようにくしゃみをしてみたり、止めてみたりということが喘息発作を誘発させないようにするための方法です。ただ、体に良いとは言えないので、普段からの生活環境をしっかりとしたり、心に負担のない生活を送ったり、食生活はしっかりとするなどの対処をしておくことが重要です。どれかでも欠けてしまうと、やはり喘息の方はくしゃみが出てしまうこともあります。また、寝不足によってくしゃみが出る頻度は喘息の方も上がります。喘息の発作症状によって眠れない日や薬の副作用が強く出てしまって眠れない日などがあるのは仕方ないことですが、抵抗力が落ちているのは言うまでもありません。普段は反応しないほこりや花粉などにもしっかりと反応してしまうこともあるので、発作を出さないようにするにはこれらできる限りの対処を行っていくのが大切です。
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くしゃみを止めることは喘息を止める?
さて、喘息やくしゃみなどの鼻炎と言われているアレルギー症状ですが、実はどのアレルギーにせよ原因は一緒だったりします。喘息の普段の発作を改善していればくしゃみが出る頻度も少なくなり、喘息の発作の頻度も少なくなります。そうするためには普段から薬で喘息発作をしっかりとコントロールする必要があります。また、それだけでは対処療法となっており、根本的な解決にはなっていないので先ほどの生活習慣やストレスの無い生活に近づけるほか、基礎体力をつけることも必要です。一見くしゃみや喘息などの改善としては程遠い対処法ではないのかと思ってしまうかもしれません。しかし、例えば基礎体力が一般の方に比べて低かったり、日常生活を送るほどの力がない場合は、歩いただけでも喘息の発作が出てしまったり、自転車に乗っているだけで喘息発作を誘発してしまうことはすでに体感済みかと思います。これらでも心身ともに負荷がかかってしまうことがあるため、基礎体力をつけるようにしましょう。方法としては、ジョギングやウォーキングなどは発作の観点から良くないので、コントロールが出来るようになってからこれらのステップに進むか、無酸素運動として脚のトレーニングを取り入れることをおすすめします。筆者も実はこれらを行うことによって劇的に喘息は改善するようになり、くしゃみの頻度も減りました。
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