喘息と風邪の違いはココにある

喘息と風邪の咳の違いについて、悩んでいる方について、何がどう違うのかというところについて解説していきたいと思います。筆者も元は喘息患者であり、入院するレベルまでの重症でした。特に自分の症状や、子供が咳で悩んでいる場合で、もしかしたら自分も風邪ではなく喘息ではないのかと思う方は要チェックです。

喘息と風邪での咳の違いについてですが、通常の風邪であれば、痰が絡んだり、繰り返し咳が出るという程度のものです。そこに多少の息苦しさはあっても、それなりの呼吸はできます。ここまでは風邪の咳の一般的な症状ですが、喘息についてはハッキリと喘鳴という症状が出ることもあります。息を大きく吸って、特に吐くときにヒューヒューというような音が聞こえます。これは、気管支が炎症して狭くなっているために起こる症状で、単なる風邪の咳の症状とは違います。同時に、かなりの息苦しさを感じていればほとんどの場合は喘息発作です。しかし、そうではない場合も喘息に当てはまることがあります。それは、何週間にもわたって、咳が出ている場合です。風邪について、他の症状は治まっているのに、咳だけが出てしまうという場合があります。これは、咳喘息というものにあてはまっており、気管支の炎症によって怒っているものです。この場合、気管支喘息に比べて、呼吸困難などの症状は比較的軽めの傾向にありますが、気管支喘息に発展してしまう場合もありますので、いずれにせよ、甘く見てはいけません。

また、喘息と風邪による咳の明らかに違うところは、夜や明け方に比較的、咳が強くなってしまうことです。これは、日中であれば、行動しているので上空にホコリなどが舞っていますが、夜になればそれらが落ちてきて、微量のホコリを吸い込んでしまうことで、咳が出やすくなるとされています。これは子供の場合で、大人も夜や明け方に発作が酷くなってしまう傾向にありますが、そもそもはストレスが原因だったりすることもあります。とにかく、喘息の咳なのか、風邪の咳なのかと悩んでいる場合にはこのあたりのことに当てはまっていないかをまずは注意深く見るようにしてください。

また、3歳未満の方であれば喘息かどうかはどれだけ名医でも判断することはできないので、気管支拡張剤か抗アレルギー薬を出されて様子見というケースも多いです。

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ここまで書いておいてなんてことを書くのかと思われるかもしれませんが、素人判断でこれは喘息、これは風邪による咳だと違いを見分けるのは非常に危険な行為でもあります。まずは、病院に行って喘息によるものなのか、風邪によるものなのかと喘鳴の有無や、症状についてしっかりと見分けてもらう必要があります。また、病院によっても専門医ではないと、この音が聞き分けられることができない医者も居ます。筆者は、最初に喘息なのかなと思って、病院で見てもらって、聴診器を当ててみてもらったところ、喘鳴はないから喘息ではないというような安易な判断でした。医者の言うことなのでと、信じていましたが、別の病院で風邪の時に喘息のような発作の症状も出て、かなり苦しいと他の病院に聞いてみると、これは確実に気管支喘息であるということで、すぐに薬が処方されました。それからというものの、色々ありましたが、快適な日常生活が送れております。あなたのお住まいの場所は残念ながら、筆者には分かりませんが、喘息で治療している人が居れば、通っている病院を聞いてみたり、意外となんでもない内科医が喘息についてかなり詳しかったりもします。喘息と言えば、呼吸器科やアレルギー専門のクリニックに行く方が多いですが、筆者は何てこと無い内科で治療して、ほとんど完治状態です。

医者に行く場合は

1. いつごろから咳が出ているのか
2. 特にどの時間帯が咳が酷くなるのか
3. 苦しそうにしているか
4. 運動をしていたか
5. ストレスなどの度合い（大人の場合は特にこれが原因で引き起こされる）

という要件を満たすように医者に伝えてください。特に子供の場合は、親御さんの意見が元になって治療が始まる場合が多いです。喘息は危険なので、これらを見逃さないためにも、なるべくどのような状態で起こっているかを詳しく医者に知らせましょう。

これは経験した方にしか分かりませんが、まずは喘息での咳と風邪での咳の違いの他に、見分け方があります。それは、笑うと呼吸が苦しくなってきたりするかどうかです。通常笑うという行為はメンタル的にもリラックスしたりしている証拠なので、非常に良いことですが、喘息ではこれが苦しくなってしまうというような特徴もあります。他にも、アルコールを摂取すれば咳がひどくなったり、重症になればご飯を食べようとすると、それだけでも息切れをしてしまったりすることもあります。これは通常風邪の咳ではありえないことではありますが、喘息が原因によるものだと十分ありえます。また、風邪による症状であれば、通常は風邪薬や抗生物質を場合に応じて使うことで、数日から1週間程度で完治します。しかしながら、喘息の咳はこの手のお薬を飲んでも改善させることが難しいです。風邪薬はむしろ飲むことによって、アスピリン喘息などを引き起こす可能性もあるので、悪化したり、咳の症状がおさまらなかったりもします。基本的に、風邪薬であれば神経に効いて咳を止めさせる作用がありますが、喘息は気管支に効かせる必要があるので、風邪薬では治りません。そんなことから、気管支拡張剤や吸入ステロイドなどが処方されることがあります。それらを服用することで、喘息の場合は劇的に改善します。単なる風邪の咳である場合は、これらを服用したところで一向に治まる気配もないので、そのあたりも違いとして見分けることができます。吸入においては、現在出ているお薬であれば1分以内に効くとされております。もちろん、風邪ならば1分どころか何分経っても効かないのが違いです。

繰り返し書きますが、喘息と風邪の咳を素人が判断してしまうのは危険です。だからといって、医者も見落とす確率もありますが、それでもプロの判断が聞けるので、なるべくどころか絶対に病院に行くようにしましょう。