喘息の治療はステロイドと使いこなすことがポイント

喘息の治療についてはステロイドこと、吸入ステロイドの使用が基本となっております。しかし、それについて抵抗があったり、何だか怖いというような意識を持っている方が少ないです。それは偏見でもあり、知識不足から来てしまう勘違いです。しっかりとした治療から薬をやめるまでの道を考えると、怖くありません。ただ、間違った使い方をしている方が怖かったりします。ちょっと専門的な内容も含むかもしれませんが、なるべく難しい言葉は使わずに一般的に分かりやすく紹介しております。

喘息は気管支の炎症が起こってそれをお薬で抑えるということが必要です。子供の場合や、軽い喘息の場合は気管支拡張剤で様子見することができますが、症状が段々重くなってくると単剤だけでは治療が難しくなってきます。そこで、吸入ステロイドが使われるのです。一般的にステロイドといえば、アスリートが使っていたり、怖い副作用があると思っているかもしれません。確かにそのような副作用が起こったり、喘息に対して使うようなステロイドではなくとも、他のステロイドで痛い思いをして、なるべく使いたくないと思うかもしれません。特にそういった場合は、かなりの勘違いを引き起こしているので、これから正しいステロイドの知識を身につけましょう。

一般的に怖いと言われているのは、全身に対して作用するステロイドです。間違った使い方をしたアスリートや一般人などを見ると、確かに酷い思いをしているように見えます。あれは過剰に服用するから副作用も同時に起こってしまうのです。それに加え、ステロイドと吸入ステロイドを見比べてみれば、気管支に特化しているのが吸入ステロイドのため、体に取り込む量もかなり違ってきます。適切に服用すれば、副作用に恐れる必要はありません。

ただ、ここで注意しておきたいのは、吸入ステロイドを面倒だからという理由でやめてしまうことです。そうするとどうなるかというと、リバウンドが起こります。前より酷くなってしまうということが起こるのです。これは喘息の吸入ステロイドに限らず、ステロイド入りの軟膏やミストで同じ経験をしている方が居ます。自己判断でいきなりやめてしまうのは危険なので、喘息の治療でステロイドをやめるにしてもしっかりと計画することが必要です。やっぱりステロイドは喘息の治療で危険だなと思った方は、知識不足です。通常、ステロイド入りの治療薬をやめるにしても、いきなりやめるということはありえません。徐々に減らしていくというようなスタイルでやめていきます。これはリバウンドを防ぐためです。しかしながら、一般の方がこのあたりの知識を前もって知っておかずに、素人判断でやめることによってステロイドはかなり危険であるという勝手すぎるイメージが定着しました。もし、ステロイドに抵抗があるとしても、喘息の治療中にいきなりやめるような真似はしないでください。何より、浅知恵が一番危ないという自覚を持ってください。

稀ながらの話ではありますが、喘息の治療において吸入ステロイドの影響が完全にないとは言い切れません。例えば声がかれてしまったり、免疫力が下がってしまったり、異常な体重の増加が見られたりということがあります。ただ、これが起こるというのは本当に稀な例ですので、ほとんどの場合は気にする必要がありません。これらの副作用が起こる場合は、本当に自分でも異常を感じるレベルになります。特に喘息の治療の吸入ステロイドは太ってしまう可能性があるという副作用があるという記事を目にして、やめようとする女性が居ますが、そこまで影響することはまずありません。処方の範囲内でそれが可能だとすれば、今頃アスリートは吸入ステロイドを使いまくってるかもしれません。これ以上は大人の事情が絡む上、本題とは外れるので紹介しません。

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喘息の治療とステロイドを考えた場合、リスクを先に考えてしまうかもしれません。ただ、小まめに服用して、しっかりと真剣に治療に取り組んでいるだけで、必然的に発作は起こりにくくなって、喘息も治りやすいです。ところが、最近の喘息の患者の事情を見ていると、小まめに吸入していなかったり、たまたまネットで見た記事が気になって、結局やめてしまって悪化したというケースもあります。そんなことを続けていると、1〜2年で寛解するものが、10年経っても重度の発作と一緒に生きているという生活をしている方が居ます。これは非常にナンセンスな行為をしており、治療代も最大で10倍以上に跳ね上がってしまうので、なるべく数年くらいのものだと割り切って服用するようにしてください。マメに行っている方で、お薬も適切なものを選べている場合ならば思った以上に回復や改善が早いです。

それでも気になるというのであれば、個人で苦しみながらも原因を突き止めていく必要があります。それだけでも10年単位でかかってしまうので、なるべく正しい知識を持った上で、治療をするようにしてください。

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